振袖の予約を終えて、ひと安心したところではないでしょうか。でも次に浮かぶのは「当日までに何をそろえればいいのか」「前日と当日は何から始めればいいのか」という、もう一段細かい不安だと思います。成人式を迎える本人も、送り出す保護者も、着付けの場所や時間、持ち物の準備を時系列で把握しておくと、当日ばたばたせずに済みます。結論から申し上げますと、前日までに着付けの場所・時間・持ち物の3つが決まっていれば、当日は順番に進めるだけです。順番に確認してまいりましょう。
予約のあとに決めること 場所・時間・前撮りの日
振袖の予約が済んだら、次に決めるのは着付けとヘアメイクをどこで受けるかです。美容院やサロンに依頼する場合も、式場近くの提携店を使う場合も、式典の開始時刻から逆算して予約時間を決めます。目安として、振袖の着付けはおおむね40分から1時間、ヘアメイクを含めると1時間半から2時間半ほどかかります。式典が10時開始であれば、7時から8時の間に支度を終えられるよう、5時から6時ごろの予約が一般的です。実際に朝4時から支度に入る店舗もあり、式典の2〜3時間前には支度が終わっている状態を目安にすると安心です。前撮りをするかどうかもこの時期に決めておきたいところです。前撮りの時期の選び方は別記事(成人式の前撮りはいつ行く?)でも詳しくご案内しています。
そろえるものを確認する レンタルに含まれるものと自分で用意するもの
振袖をレンタルする場合、小物の多くはセットに含まれています。ただし店舗やプランによって範囲が違うため、一度は確認しておく必要があります。
レンタルのセットに含まれることが多いもの
一般的なセットには、袋帯・伊達衿・帯揚げ・帯締め・羽根ショール・バッグ・草履・長襦袢・足袋・伊達締め・三重仮紐・腰紐・衿芯・前板・後板・帯枕などが含まれます。袋帯は結びを作る帯、三重仮紐や和装ベルトは着崩れを防ぐために仮どめで使う小物、前板は帯の内側に入れてしわを防ぐ道具です。名前だけ見ると覚えきれない量ですが、レンタルならこの一式が美容院や式場に直接搬入されることが多いので、本人がすべて運ぶ必要はありません。
自分で用意しておきたいもの
ただし髪飾りは、一般的にレンタルの対象外です。振袖の色柄に合わせて自分で購入することになります。また肌襦袢や肌着のように肌に直接触れる下着類は、衛生面からレンタル対象外とする店舗もあります。補正用のパッドは、タオルで代用することが多く、必要な枚数には体型による個人差があるため、少し多めに用意しておくと安心です。帯揚げ・帯締め・伊達衿を自分で用意する必要があるプランもあるため、契約時にレンタル範囲をひと言確認しておくと、当日「これがない」と慌てずに済みます。
1か月前から1週間前にすること
サイズと小物の最終確認をするのがこの時期です。髪飾りなど自分で用意するものは、1週間以上前までに美容院や着付け場所へ届けておくと、当日の受け渡しでトラブルになりにくくなります。あわせて、当日の移動手段と集合時間も確認しておきましょう。式典の開始時刻は地域によって違いがあります。ある地域の例では、区ごとに受付や式典の開始時刻が異なり、午前開始の区もあれば午後開始の区もありました。お住まいの地域や会場によって変わる部分ですので、案内状でひと言確認なさってください。
前日の準備
前日には、着付けの予約時間、式典の開始時刻、友人との待ち合わせ時間、二次会の開始時刻をもう一度まとめて確認します。振袖や和装小物はレンタルであれば一式まとめて着付け場所に搬入されるのが通常ですが、念のため担当者に「何時にどこへ届くか」を確認しておくと安心です。そしてバッグの中身の最終チェックも前日に済ませておきましょう。招待状、ハンカチ、ティッシュ、お金、化粧直し用のコスメ、充電を済ませた携帯電話あたりが基本の持ち物です。招待状や案内状がないと会場に入れない場合があるため、バッグの中に入れたことを前日のうちに指差し確認しておくと、当日の忘れ物を減らせます。早起きになるので、この夜は早めに休んでおきたいところです。
当日の時系列
支度から式典まで
当日はまず着付け場所へ移動し、ヘアメイクから着付けへと進みます。着付けはおおむね40分から1時間、ヘアメイクを含めた合計は1時間半から2時間半ほどが目安です。自宅で自分で着付けをする場合は、慣れていないと3時間以上かかることも珍しくありません。式典開始から逆算して、少し余裕のある時間で予約を取っておくと、準備が押しても慌てずに済みます。支度が終わったら最終チェックをして会場へ向かいます。式典までの待ち時間にトイレへ行く場合は、振袖の袖のまとめ方と裾の扱いを先に知っておくと落ち着いて動けます。詳しい手順は振袖・着物でのトイレの仕方にまとめていますので、支度の合間に目を通しておくと安心です。
式典のあと 写真・食事・二次会
式典が終わると、友人との記念撮影や同窓会のような時間に入ることが多く、そのまま二次会へ参加する流れが一般的です。二次会に洋服で参加する場合は、振袖から着替える時間と場所も事前に決めておきます。着替えに使うタオルや肌着の持参を指示される店舗もあるので、着付け店の案内は見落とさないようにしましょう。長時間振袖で過ごす日なので、食事はこまめな水分補給程度にとどめ、トイレのタイミングも早めに済ませておくと、着崩れを気にせず撮影や歓談に集中できます。
着崩れ・寒さ・雨への備え
1月の成人式は、どうしても寒さとの付き合いになります。振袖に合わせる羽根ショールは防寒というより装飾の意味合いが強いので、首元や足元の冷えは別に考えておく必要があります。冬の着物の防寒については、首元・袖口・足元の順で対策するやさしいガイド(冬の着物、寒さ対策はどこから始める?)もあわせてご覧ください。雨の予報が出ている場合は、裾や足元が濡れないよう、羽織るものや履物の扱いに注意が必要です。迷われたときは、着付けをしてもらった担当者にその場で結び直しを頼むのが確実です。
振袖をレンタルで借りるなら、商品ページで対象商品と利用日、セット内容、返却の条件を確かめてから申し込みましょう。記事で整理した条件に照らすと、必要な準備がはっきりします。
まとめ
振袖の準備は、工程が多く見えても、一つひとつは順番通りに進めるだけのことです。結論から申し上げますと、前日までに着付けの場所・時間・持ち物の3つがはっきりしていれば、当日は迷う場面がほとんどありません。ここまで細かく申し上げましたが、いちばん大切なのは、当日を笑顔で迎えることです。晴れ着に身を包んだその一日が、良い思い出として残りますように。
