「前撮りは早めに」とはよく聞くけれど、では具体的にいつ動けばいいのか、意外とはっきり分からないまま時間が過ぎていないでしょうか。成人式当日は写真どころではないくらい慌ただしくなるものです。だからこそ前撮りの時期選びが、当日の余裕にも直結してまいります。順番に確認してまいりましょう。

結論から申し上げますと、1月〜2月の成人式前後と、梅雨にあたる6月頃は避け、3月〜5月の春か、5月〜6月の初夏を軸に考えると動きやすいです。10月〜11月は七五三のシーズンと重なって混みやすくなりますので、この時期しか都合がつかない場合は早めの予約をおすすめします。

避けたい時期と狙い目の時期

まず、なぜ時期によって撮りやすさが変わるのかを整理しておきましょう。1月〜2月は成人式そのものが行われる時期で、前年に成人式を迎えた方の撮影や振袖の予約が重なり、スタジオが慌ただしくなりがちです。梅雨の時期は天候が読みにくく、屋外での撮影を考えている場合は不向きとされています。

一方で、資料によって「おすすめの時期」の案内は少しずつ異なります。あるスタジオの案内では3月〜9月頃を狙い目として、なかでも5月や7月〜9月あたりは比較的空いているとしています。別の呉服店の事例では、5月〜6月の初夏をすすめています。振袖は重ね着が多く、実際に着ると体感温度が上がりやすいため、真夏や秋の撮影ではヘアメイクの最中に汗をかいてしまうことがある、というのがその理由です。共通しているのは、成人式直前の1月〜2月と、七五三と重なる10月〜11月は混みやすいという点でした。この二つを避けたうえで、暑さに強いお子さまなら真夏近くまで、心配な場合は初夏までに、という考え方で日程を絞っていくと選びやすくなります。

出張撮影という選択肢も

スタジオではなく出張撮影を選ぶ場合は、シーズンによる料金変動が少ないことが多く、時期をそれほど気にせず予約できます。ロケーションにこだわりたい方や、混雑期しか都合がつかない方は検討してみる価値があります。

振袖を決める順番と予約のタイミング

前撮りの日取りは、振袖選びと着付けの予約が決まってから動くのが自然な流れです。振袖を決める→前撮りの日を決める→当日の着付けを予約する、この順番で進めると、衣装と日程の食い違いが起きにくくなります。振袖のレンタル時期の考え方については、振袖レンタルはいつ予約する?時期ごとの選び方もあわせてご確認ください。

予約は、遅くとも撮影したい日の半年前には完了させておくのが安心です。半年前にあたる6月頃から予約が埋まり始めるという案内もあり、狙いたい時期が決まったら早めに動くにこしたことはありません。振袖レンタルと前撮りがセットになったプランを扱う店舗もあり、帯一式や着付けに必要な小物、当日のヘアセットまでまとめて含まれている場合があります。何が含まれ、何が別料金になるかはお立場・店舗によって変わる部分ですので、契約前にひと言ご確認なさってください。

当日の流れと持ち物

当日は、ヘアセットから始まり、メイク、着付け、撮影という順番で進むのが一般的です。目安として、ヘアセット40〜50分、メイク20〜30分、着付け20〜30分で合計およそ1.5時間、そこに撮影30分〜1時間が加わります。ロケーション撮影の場合はさらに移動時間が必要です。スタジオ撮影全体では3〜4時間ほどかかることが多く、内容によって前後しますので、余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心です。

自前の振袖で撮影する場合は、持ち物の確認が欠かせません。振袖・帯・長襦袢(ながじゅばん)・帯揚げ・帯締めといった基本セット、草履・足袋・ショールなどの小物、肌襦袢(はだじゅばん)・帯板・腰紐といった着付け道具、これらを前日までにひとつにまとめておくと、当日の忘れ物を防げます。種類の異なるアイテムが一式に分かれているため、まとめて確認する作業を後回しにしないことが、当日の慌ただしさを減らすいちばんの近道です。


振袖をレンタルで借りるなら、商品ページで対象商品と利用日、セット内容、返却の条件を確かめてから申し込みましょう。記事で整理した条件に照らすと、必要な準備がはっきりします。


まとめ

前撮りの時期は、避けたい時期と狙い目の時期をおさえたうえで、振袖選びから着付けの予約までを順番に進めていけば、迷う場面はぐっと減ります。時期の細かなおすすめはお立場や利用するお店によって変わる部分ですので、最終的には希望のスタジオや着付け先にひと言確認なさると確実です。……と、ここまで手順をお伝えしてまいりましたが、いちばん大切なのは、当日を笑顔で迎えられるように余裕を持って準備を進めることです。晴れ着姿の一枚が、きっと良い思い出になります。