振袖や着物でお出かけする日、楽しみな気持ちの裏で「トイレ、どうしよう」とこっそり不安になったこと、ありませんか。袖は長いし、裾は何枚も重なっているし、うっかり汚してしまわないかとドキドキしますよね。でも大丈夫、覚えるのは袖のまとめ方と裾をめくる順番の2つだけなんです。この2つさえ押さえておけば、振袖でも普段着の着物でも、トイレはぐっと落ち着いてこなせるようになりますよ。

洋式トイレを選ぶと落ち着いて動ける

お手洗いに入ったら、可能であれば洋式を選んでみてください。着物姿で用を足すときは、便器の前方に浅く腰掛けるのがポイントです。裾をたくし上げた状態でしゃがみ込む和式よりも、洋式のほうが袖や裾を管理しながら動きやすいんです。観劇やお茶会など長時間着物で過ごす場面では、会場のトイレ事情を先にちょこっと確認しておくと安心です。

手順1 まず両袖をまとめる

裾に取りかかる前に、まず両袖を体の前でまとめてしまいましょう。方法はいくつかあって、正面で軽く結ぶ、帯の上部にクリップで留める、帯締めに挟み込む、といったやり方が紹介されています。振袖のように袖が長い場合は、紐付きの袂(たもと)クリップを首にかけて両袖を吊るす方法も便利です。袖さえ先に固定してしまえば、あとの作業がぐんと楽になります。クリップを使うときは、袖を脇側にたたんでから留めるのがコツです。

手順2 裾は上前から、外側から順にめくる

次は裾です。着物の裾は、自分から見て左側の上前(うわまえ)——外側に重なっている布——が先、右側の下前(したまえ)——内側に隠れている布——が後、という順番でめくっていきます。着物の上前、着物の下前、そのあとに長襦袢(ながじゅばん)の上前、下前、さらに裾よけと、外側から内側へ1枚ずつ、裏返しになるようにめくり上げていくイメージです。すべての裾をめくり終えてから、用を足すようにしてください。まとめた裾は胸下あたりまで引き上げてクリップで固定しておくと、手を離しても崩れずに済みます。

手順3 戻すときは逆の順番で

用が済んだら、めくり上げたときとは逆の順番で、1枚ずつ丁寧に戻していきます。裾よけ、長襦袢、着物の順ですね。ここで一気に戻そうとすると布がねじれてシワの原因になるので、焦らず1枚ずつ整えながら戻すことが着崩れを防ぐいちばんのコツです。急いでいるときほど、ここは一呼吸置いてみてください。

🌸 手順のポイントまとめ

🌸 めくるときは「外側(上前)から内側(下前)へ」
🌸 戻すときは「めくった順番の逆」
🌸 袖は先に固定、裾はクリップで胸下まで引き上げる

あると安心な着物クリップ

ここまでの手順を支えてくれるのが着物クリップです。用途は大きく2つあって、ひとつは両袖をまとめて留めること、もうひとつはたくし上げた裾を固定することです。1個あれば袖用に使えますが、袖用と裾用で分けて使えるように、できれば2個以上バッグに入れておくと安心です。クリップは衿合わせの仮止めや、雨の日に裾を押さえるのにも使えるので、着物を着る機会が増えてきたら持ち物にひとつ加えておくと何かと重宝します。

戻したあと、鏡で確認したいところ

身支度を整えたら、個室を出る前に鏡で軽くチェックしてみてください。見るのは、裾の高さが左右そろっているか、帯の下がもたついていないか、おはしょりが乱れていないか、この3か所です。ここで小さな乱れに気づけると、あとで慌てて直す手間がぐっと減りますよ。もし出先で着崩れに気づいたときの直し方は、着崩れの直し方 場面別ガイドにまとめているので、こちらもあわせて覚えておくと心強いです。


振袖をレンタルで借りるなら、商品ページで対象商品と利用日、セット内容、返却の条件を確かめてから申し込みましょう。記事で整理した条件に照らすと、必要な準備がはっきりします。


まとめ

振袖や着物でのトイレは、身構えるほど難しいものではありません。袖をまとめて、裾を上前から順にめくり、終わったら逆の順番で戻す。この流れさえ体に入ってしまえば、あとは何度でも同じようにできるんです。手順が分かっていると気持ちにも余裕が生まれて、着物で過ごす一日そのものがずっと自由に感じられますよ。