結婚式に招待されて訪問着が要る、でも次にいつ着るか分からない。そんなとき、レンタルにするか買うか、地味に悩みますよね。実際に調べてみると、訪問着は結婚式だけでなく入学式や卒業式、お宮参り、お茶会まで着る機会が意外と広い着物なんです。だからこそ、いろは的には「何回着る予定があるか」を先に考えてから費用を見るのがおすすめです。この記事では費用の相場と、場面ごとの選び方をあわせて整理していきます。
訪問着はどんな場面で着るもの?
訪問着は準礼服にあたる着物で、結婚披露宴や食事会、同窓会、入学式、卒業式など、フォーマルからややカジュアルな社交の場まで幅広く着られます。お茶会やコンサート、パーティ、ディナーショーといった社交の場でも喜ばれる装いですし、お宮参りや七五三、入園式・卒園式など、子どもが主役の行事に付き添う母親の装いとしても選ばれています。
式典では留袖、訪問着、もしくは紋入りの色無地を着るのが一般的とされています。結婚式に次いで多いのが入学式・卒業式などの式典で、改まった茶会では一つ紋の入った、控えめで古典的な柄の訪問着が勧められています。こうして見ると、訪問着は「一生に一度」というより「数年に一度、いろんな場面で」着る着物だと分かりますよね。
レンタルと購入、費用はどれくらい違う?
まず気になるのが値段ですよね。訪問着のレンタル相場は、資料によって幅がありますが、フルセットでおおむね1万〜3万円程度が目安です。宅配レンタルなら1万円程度から借りられる場合もあり、ホテルや式場と提携したレンタルは2万円からというところが多いようです。ブランド訪問着になると10万円前後のレンタルもありますが、それでも購入するよりは安く済みます。
レンタルには着付け代も別にかかることが多く、ホテルで7,000〜12,000円程度、美容室なら5,000〜7,000円程度が目安です。レンタルの総額を考えるときは、衣装代だけでなく着付け代までセットで見ておくと安心です。
一方、購入相場は資料によってかなり数字の差があります。10万円程度を目安とする説もあれば、20万〜30万円程度とする資料、家によっては30万〜60万円程度になるとする資料もあります。中古であれば3万円前後から手に入る場合もあるようです。この幅の広さは、生地や染め、仕立ての違いによるものだと考えると納得がいきますよね。
レンタルが向いている人・購入が向いている人
着用頻度がそれほど高くない場合は、レンタルが向いていると紹介されています。結婚式に一度、次はいつ着るか分からない、という方なら、その都度レンタルするほうが保管もクリーニングも気にせず済みますよね。
反対に購入のメリットは、自分のサイズにぴったり仕立てられることと、着る回数が多いほどトータルコストが下がっていくことです。デメリットは、最初にまとまった費用がかかることと、保管や虫干し、クリーニングといった手入れの手間がずっと続くこと。「何度も着る予定があるか」がレンタルと購入を分ける、いちばんの判断軸になります。迷ったときの考え方は、訪問着に限らず着物全般の選び方としても着物はレンタルと購入どっちがいい?5つの質問でわかる自分に合う選び方で整理していますので、あわせて確認してみてください。
結婚式・入学式・お茶会、同じ訪問着でも何が違う?
訪問着は幅広い場に着ていけるぶん、「どの場面にどんな一枚を選ぶか」で迷いやすい着物です。場面ごとに考え方を分けておくと、レンタルでも購入でも選ぶ基準がはっきりします。
結婚披露宴なら、主役より控えめにというのが最初の目安です。華やかな古典柄は喜ばれる場ですが、招かれた側として目を引きすぎない一枚を選ぶほうが落ち着きます。友人として招かれる場合と親族として立つ場合でも求められる格は変わり、親族の立場では留袖を選ぶこともあります。立場ごとの考え方は結婚式に着物で参列 立場別の選び方(親族・友人・上司)で整理しています。
入学式・卒業式は、主役が子どもである点が結婚式といちばん違うところです。式典では留袖、訪問着、もしくは紋入りの色無地を着るのが一般的とされていて、淡い色合いで柄が主張しすぎない一枚が選びやすいでしょう。お宮参りや七五三、入園式・卒園式など、子どもの行事に付き添う母親の装いとしても同じ考え方が使えます。
お茶会は少し性格が違います。改まった茶会では、控えめで古典的な柄の訪問着が勧められています。お茶会では立ったり座ったり、腕を伸ばしたりと動きが多いので、柄の位置や袖まわりの扱いやすさも見ておくと安心です。同じ「訪問着を着る場」でも、華やかさを求められる場と、落ち着きを求められる場があると考えると分かりやすいですよね。
紋はどうする? 今の訪問着は無紋が主流
訪問着は紋を入れなくても着られる着物で、紋を入れると格が上がります。資料では、三つ紋を入れると準礼装という格になるとされています。ただし今の訪問着で三つ紋を作ることはほとんどなく、入れる場合も背中に一つだけの縫い紋が一般的です。とくにレンタルの訪問着はほぼ無紋なので、借りるつもりなら紋の数で悩む必要はあまりありません。購入して長く着る予定があるときに、一つ紋を入れるかどうかだけ考えれば十分です。紋そのものの考え方は着物の紋、五つ・三つ・一つで何が変わる?家紋と女紋、染め抜きと縫いをやさしく整理で詳しく触れています。
レンタルで済ませたい方は、対象商品やセット内容、利用日と返却条件を商品ページで確認して選びましょう。記事で整理した判断の目安と照らし合わせると、自分の場面に合うかどうかを決めやすくなります。
迷ったときのチェックリスト
- 次に着る予定が具体的にあるか、それとも「いつか」なのか
- 年に一度以上着る見込みがあるか(多いほど購入が有利になりやすい)
- 保管や虫干し、クリーニングの手間を続けられそうか
- 着ていく場面がはっきりしているか(結婚式・入学式・お茶会で選ぶ基準が変わる)
- 着付け代を含めた総額で比較できているか
訪問着は、値段だけを見るとレンタルのほうが分かりやすくお得に見えます。でも着る回数が増えるほど、購入したほうが結果的に安くつくこともあります。大事なのは金額の大小より、これから何回、どんな場面で着る予定があるかを先に決めておくことなんです。今回の相場と場面ごとの目安を保存しておくと、実際に選ぶときにぐっと決めやすくなりますよ。
